〒215-0021 神奈川県川崎市麻生区上麻生5-6-18 泰平ビル柿生 小田急線柿生駅 南口徒歩3分

在宅診療

私達たくこどもクリニックでは、令和2年4月より、小児在宅診療として、訪問診療、往診などを行います。

病院から退院する患者さんの中には、病気を持った状態で家に帰り、その後も病気とともに生活していく必要がある人たちがいます。その中には、定期的に病院に受診するのが大変だったり、調子が悪い時にすぐには病院にかかれなかったりする患者さんもいらっしゃいます。私達は実際に自宅を訪問して医療を行うことで、患者さん達とより近い距離で接し、よりよい医療を提供しようと考えています。

私達は、以下のような目標を持って在宅医療に取り組みます。

1.子どもの最善の利益に基づく医療を提供する

私は、NICUなどで重症な患者さん達の医療にを行う時に、日本小児科学会から出ている「重篤な疾患を持つ子どもの医療をめぐる話し合いのガイドライン」1)を何度も読み返し、その理念に共感し、それを実現しようとしてきました。ガイドラインの基本精神には、「治療方針の決定は子どもの最善の利益に基づくものとする」とあり、この言葉は何度も私をはげましてくれました。私達は、すべての医療において「自分がこの子だったらどうして欲しいだろう」「何がこの子にとっての最善の利益だろう」と、時には立ち止まり、考えながら医療を進めます。

2.子どもと、その家族や療育者を含めた、広い視点を持った医療を提供する

子どもにとって何が最善か、を考える時に、子どもを支える家族や療育者の負担を抜きには考えることは出来ません。現在の医療では、病気の子どもを支えるには家族の負担が過度に大きくなってしまうことがあります。子どもにとっての最善を考える時に、その家族が疲れ切ってしまっていて、とても幸せそうには見えない、という状況で良い医療を行うことは極めて困難です。子どもの最善の利益のためにある医療は、家族や療育者一人一人の笑顔を抜きにしては考えられません。私達は、患者さんとその家族や療育者を含めた、広いケアを行うという視点を持って医療に臨みます。

3.様々な関係機関などと積極的に連絡をとり、より幅広い医療を提供する

私達が提供する在宅医療は、患者さんの医療に、より多様な選択肢を与えることができます。そして、医療や患者さんに対する医療やサービスが多様になればなるほど、様々な役割の人達との連携を取ることが重要になります。周辺の医療機関、訪問看護師さん、行政サービス、同じ病気を持つ患者会(親の会など)が果たす役割がたくさんあれば、より幅広い医療を提供することができます。私達の限界は、私達の提供するケアの限界ではありません。私達は、自分たちにできないことがあれば、必要に応じて様々な役割の人達と連携をとり、幅広い医療を提供します。

患者さんのベッドサイドで日々行われる診療は、時には派手さのない、地味な仕事なのかもしれません。しかし注意深く様々な状況に目を配れば、そこには様々な驚きや発見があるものと思います。私達は、毎日のように大きな達成を得ることはできなくても、小さな達成を愛情を持って積み重ねることはできると信じています。私達がお世話できることがあるとお考えの方は、どうぞお気軽にご連絡ください。

1)重篤な疾患を持つ子どもの 医療をめぐる話し合いのガイドライン
公益社団法人 日本小児科学会 倫理委員会小児終末期医療ガイドラインワーキンググループ 2012